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りんご病(伝染性紅斑)

りんご病は、正式には「伝染性紅斑(でんせんせいこうはん)」と呼ばれ、ヒトパルボウイルスB19というウイルスによって引き起こされる感染症です。幼児から小学生くらいの年齢のお子さんに多く見られる病気で、頬が赤くなる特徴的な発疹から「りんご病」と呼ばれています。

感染してからしばらく症状が出ない潜伏期間があり、症状が出る頃にはすでに他の人にうつす時期は過ぎているというのがこの病気の大きな特徴です。つまり、発疹が出ている時点では、本人から他人へうつす心配はあまりありません。

当院では、りんご病の診断や必要に応じた検査、また登園・登校の目安についてもしっかりご説明し、保護者の方が安心してお子さんのケアにあたれるようにサポートいたします。

りんご病の原因と感染経路

原因ウイルス

  • ヒトパルボウイルスB19

このウイルスは非常に小さく、感染力もあるため、集団生活の場(保育園・幼稚園・小学校)で流行しやすい特徴があります。

感染経路

  • 飛沫感染(咳やくしゃみに含まれるウイルス)

  • 接触感染(手や物を介して)

特に発疹が出る1週間ほど前がもっとも感染力が高い時期で、発疹が出てからは感染力はほとんどなくなるとされています。

りんご病の症状

りんご病の症状は、年齢や体質によって現れ方が異なります

典型的な症状(こども)

  1. 頬がリンゴのように赤くなる(蝶形紅斑)

  2. 発熱や軽い風邪症状(出ないことも多い)

  3. 頬の紅斑の数日後に腕や太ももなどにレース状の紅斑(網目模様)が出る

  4. 発疹は数日〜1週間で自然に消える

発疹が出るころには本人は元気なことが多く、体調も良いため、保護者の方が「大丈夫かな?」と迷うこともあります。

大人にうつった場合

  • 関節痛や関節炎(手首・膝など)が出ることがあります

  • 発熱や倦怠感もあり、子どもよりも重くなることがあります

発疹の経過と特徴

時期 症状の特徴
初期 軽い風邪のような症状(鼻水、咳、微熱)
発疹期 頬が赤くなる、続いて体や腕、脚に発疹
回復期 発疹が消えるが、日光や温度変化、運動で再び浮き出ることもある(数週間続くことあり)

かゆみを伴うことはまれですが、気になる場合はご相談ください。

りんご病の検査と診断

りんご病は、見た目の症状で診断できることが多い病気です。特に頬の紅斑や体のレース状の発疹が出ていることで診断が可能です。

必要に応じて以下の検査を行うこともあります。

  • 血液検査(抗体検査やウイルスの有無)

  • 妊婦さんが接触した場合の確認検査

治療法について

りんご病には特効薬やウイルスを直接退治する治療はありません。ですが、ほとんどのケースで自然に回復するため、対症療法(症状をやわらげる治療)が中心になります。

治療のポイント

  • 発熱があれば解熱剤(アセトアミノフェンなど)

  • 十分な水分補給

  • 体を休めて安静に過ごす

  • かゆみがある場合には塗り薬を処方

基本的に入院が必要になることはほとんどなく、自宅で様子を見ながら治る病気です。

妊婦さんや基礎疾患がある方への注意

ヒトパルボウイルスB19は、妊娠初期の妊婦さんが感染した場合、胎児に影響を及ぼす可能性があるため注意が必要です。

妊婦さんが「りんご病にかかったお子さんと接触した」などのご相談があった場合は、当院では以下の対応を行っています。

  • 必要に応じて血液検査を実施

  • 専門機関との連携をご案内

また、免疫力が低下しているお子さんや、貧血など基礎疾患のある方が感染した場合、貧血が悪化することがあるため、慎重な経過観察が必要です。

登園・登校の目安について

りんご病は、発疹が出た時点では感染力がないため、元気があれば登園・登校は可能とされています。

ただし、以下の点にご注意ください。

  • 発熱や体調不良があるときは自宅で休養

  • 学校や園によって対応が異なる場合があるため、医師の診断書が必要なこともあります

登園許可証などの書類が必要な場合も、当院で発行可能ですのでお申し付けください。

よくある質問

Q1. 発疹が消えたのにまた出てきました
A1. りんご病の発疹は、日差しやお風呂、運動などの刺激で再び出ることがあります。数日で自然に消えますので心配いりません。

Q2. 兄弟にうつる可能性は?
A2. 発疹が出る前の段階が最も感染しやすく、家庭内でうつることは十分あります。手洗いや咳エチケットを心がけましょう。

Q3. 妊娠中に子どもがりんご病にかかりました
A3. 妊婦さんがウイルスに感染すると胎児に影響することがあります。早めに産婦人科を受診し、抗体検査を行うことをおすすめします。

院長より

りんご病は、「頬が赤くなってびっくりした」「でも元気があるしどうしたらいい?」といったご相談をよく受ける病気です。多くの場合は自然に治る病気ですが、妊婦さんや基礎疾患のあるお子さんなど、一部の方にとっては注意が必要です。

内田こどもクリニックでは、保護者の方の不安を解消できるよう、丁寧な説明と対応を心がけています。発疹の出方がわかりづらいときや、妊娠中の方との接触があった場合など、どうぞお気軽にご相談ください。

この記事の監修者情報

院長:内田寛(MD. PhD)
東京医科大学卒業

国立病院医療センター(現在の国立国際医療研究センター)、国立小児病院小児医療研究センター(現在の国立成育医療センター研究所)、公立昭和病院小児科医長、埼玉県立小児医療センター感染免疫科副部長等。

  • 小児科学会専門医
  • 感染症学会専門医、指導医
  • ICD
ご挨拶

はじめまして。「内田こどもクリニック」院長の内田です。
私たちは、地域のかかりつけ小児科として、お子さんの病気や発育、アレルギー、予防接種など幅広く診療を行っています。
お子さんとご家族が安心して通える、やさしく丁寧な医療を心がけていますので、どんなことでもご相談ください。

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