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ヘルパンギーナ

ヘルパンギーナは、主に夏に流行するウイルス性の感染症で、乳幼児に多く見られる病気です。突然の高熱と、口の中(特にのどの奥)に小さな水ぶくれや潰瘍(かいよう)ができるのが特徴で、「夏かぜ」の代表的な病気のひとつとされています。

原因となるウイルスはエンテロウイルス属(特にコクサッキーウイルスA群)で、感染力が強く、保育園や幼稚園などで集団感染することもあります。

当院では、ヘルパンギーナの症状に対して適切な診断・ケアを行い、お子さんが安心して回復できるよう、保護者の方へのサポートも含めた診療を行っております。

ヘルパンギーナの原因と感染経路

ヘルパンギーナの原因ウイルスは主に以下のとおりです。

原因ウイルス

  • コクサッキーウイルスA群(A2〜A10など)

  • エンテロウイルス71(まれに重症化あり)

感染経路

  • 飛沫感染(咳やくしゃみなど)

  • 接触感染(タオル、おもちゃなどを介して)

  • 経口感染(ウイルスのついた手で口に触れる)

ウイルスは、のどや便から排出されるため、感染者が回復した後もしばらく感染力が残ることがあります。特に夏場はプールなどを介して広がることもあります。

ヘルパンギーナの主な症状

ヘルパンギーナは、急な発熱から始まり、次のような症状がみられます。

よく見られる症状

  • 突然の高熱(39〜40℃前後)

  • のどの奥に小さな水ぶくれや潰瘍

  • のどの痛み(食事や水分を嫌がる)

  • よだれが増える

  • 元気がなく、機嫌が悪い

  • 食欲低下

症状の経過

  1. 突然の高熱(1日〜2日続く)

  2. 口内に水疱や赤み、潰瘍が現れる

  3. 熱が下がるとともに徐々に回復

発疹が体には出ないのが特徴で、発疹を伴う「手足口病」や「突発性発疹」との違いがあります。

ヘルパンギーナと間違えやすい病気

ヘルパンギーナは、以下のような病気と症状が似ているため、注意深く診察する必要があります。

病名 特徴
手足口病 口の中・手足に発疹、水ぶくれが出る
咽頭炎 のどの赤みや痛み、発熱がある
ヘルペス性口内炎 口全体に広がる潰瘍やよだれが多い
突発性発疹 高熱の後に体に発疹が出る、生後6か月〜1歳に多い

ヘルパンギーナの検査と診断

内田こどもクリニックでは、お子さんの症状と経過をしっかり伺い、のどの所見を確認することで診断を行います。ウイルスを特定するための検査は通常不要ですが、他の病気との区別が難しい場合には迅速検査や採血を行うこともあります。

ヘルパンギーナの治療法

ヘルパンギーナには特効薬はありませんが、多くの場合は自然に回復する病気です。治療は、主に症状を和らげる「対症療法」が中心になります。

主な対症療法

  • 解熱剤の使用(高熱がつらいとき)

  • のどの痛みを和らげるための冷たい飲み物やゼリーの摂取

  • 脱水予防のためのこまめな水分補給

  • 食べられない時は無理に食事させず、休養を優先

のどが痛くて食事や水分が摂れないときは、脱水症状に注意が必要です。おしっこが少ない、ぐったりしている、涙が出ないなどがあれば、すぐに受診してください。

ご家庭でのケアと注意点

ヘルパンギーナは感染力が強いため、以下のようなご家庭でのケアも大切です。

ケアのポイント

  • 登園・登校は熱が下がって元気になってから

  • タオルや食器の共有を避ける

  • おもちゃやドアノブなどをこまめに消毒

  • 石けんを使った手洗いの徹底

  • 排便後やおむつ交換後の手洗いも重要

のどが痛くて機嫌が悪くなることが多いので、やさしく声かけをして安心させてあげることも大切です。

よくある質問

Q1. 保育園にはいつから行けますか?
A1. 熱が下がり、食事・水分が摂れて元気があれば登園可能です。感染予防の観点から、医師の指示に従ってください。

Q2. 兄弟にうつることはありますか?
A2. はい、感染力が強いので家庭内での感染に注意が必要です。特に小さなお子さんがいるご家庭ではタオルなどの共有を避けてください。

Q3. 一度かかったらもうかかりませんか?
A3. 原因ウイルスには型が複数あり、違う型に再びかかることはあります。そのため、2回以上ヘルパンギーナになる子もいます。

Q4. 食事はどんなものがいいですか?
A4. のどの痛みが強いので、ゼリーやプリン、冷たいおかゆなど飲み込みやすいものがおすすめです。熱いもの・塩辛いものは避けてください。

院長より

ヘルパンギーナは、夏場に多いお子さんの感染症で、突然の高熱に驚かれるご家庭も多いかと思います。とくにのどの痛みが強く、「食べない」「飲まない」といった心配が重なり、不安になる保護者の方もいらっしゃいます。

内田こどもクリニックでは、お子さんの状態に合わせた丁寧な診察と、ご家族が安心できるような説明やケアのアドバイスを心がけております。「これってヘルパンギーナかな?」「登園していいの?」など、どんなことでもお気軽にご相談ください。

この記事の監修者情報

院長:内田寛(MD. PhD)
東京医科大学卒業

国立病院医療センター(現在の国立国際医療研究センター)、国立小児病院小児医療研究センター(現在の国立成育医療センター研究所)、公立昭和病院小児科医長、埼玉県立小児医療センター感染免疫科副部長等。

  • 小児科学会専門医
  • 感染症学会専門医、指導医
  • ICD
ご挨拶

はじめまして。「内田こどもクリニック」院長の内田です。
私たちは、地域のかかりつけ小児科として、お子さんの病気や発育、アレルギー、予防接種など幅広く診療を行っています。
お子さんとご家族が安心して通える、やさしく丁寧な医療を心がけていますので、どんなことでもご相談ください。

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