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でべそ(臍ヘルニア)

「でべそ」とは、赤ちゃんのおへそがぷくっと外側に飛び出している状態を指します。医学的には「臍(さい)ヘルニア」と呼ばれ、おへその奥にある腹壁の筋肉の隙間から腸や腹膜の一部が皮膚の下に押し出されることで起こるものです。

生まれたばかりの赤ちゃんの約10%に見られ、早産や低出生体重児にはより多く見られる傾向があります。でべそは一見目立つため心配されがちですが、ほとんどの場合は自然に治ることが多い症状です。

内田こどもクリニックでは、赤ちゃんの発育や体格、へその状態に応じて、自然経過を見守るのか、圧迫療法などの処置が必要かを慎重に判断しています。見た目だけでなく、赤ちゃんの健やかな成長を第一に考えた対応を行っています。

でべそ(臍ヘルニア)の原因

でべそは、おへその下にある筋肉(腹直筋)が閉じきっていないことで、お腹の中の圧力によって腸などが飛び出してしまう状態です。

通常、赤ちゃんが成長していくと筋肉がしっかり閉じてくるため、1歳頃までに自然に治ることが多いです。

主な原因・誘因

  • 生まれつきの腹壁のすき間(臍輪)が閉じていない

  • 泣いたりいきんだりして、お腹に圧がかかる

  • 早産・低体重児

  • 便秘・お腹に力が入りやすい状態

でべその見た目や状態

保護者の方が気づきやすいのは、赤ちゃんのおへそが丸く膨らんでいる様子です。

よくある様子

  • 直径1〜3cmほど、柔らかく押すと戻る

  • 泣いたときやお腹に力を入れたときに膨らむ

  • 普段はしぼんでいるが、時々ぷくっと出る

  • 押すと「ぐじゅ」とした感じがある

こうした様子だけであれば、赤ちゃんにとって痛みもなく、心配のないことがほとんどです。

でべその経過と自然治癒

多くのでべそは、特別な治療をしなくても1歳頃までに自然に治ることが多いです。特に大きさが1.5cm未満であれば、90%以上が自然閉鎖すると言われています。

成長とともに腹筋がしっかりしてきて、腸が外に出てこなくなり、筋肉のすき間も閉じていきます。

ただし、以下のような場合は少し注意が必要です。

経過観察だけでよいケース

  • 飛び出しが1.5cm未満

  • 徐々に小さくなっている

  • 赤ちゃんが元気で食欲もある

医師の評価が必要なケース

  • 1歳を過ぎても大きく残っている

  • 触っても戻らない、硬い

  • 急に赤くなった、痛がる、吐く

  • 飛び出しの大きさが2cm以上ある

圧迫療法について

当院では必要に応じて、おへその飛び出しをやさしく押さえて、皮膚が自然に落ち着くのを助ける「圧迫療法」をご提案することがあります。

圧迫療法の流れ(必要な場合)

  1. 清潔なガーゼや専用パッドをあてる

  2. 上から肌にやさしいテープで固定

  3. 1日1回の交換や観察

  4. 約1ヶ月〜数ヶ月の継続で効果を見ます

皮膚が弱いお子さんや、湿疹が出やすい場合は中止したり、ご家庭でのケア方法を丁寧にご説明したうえで安全に行います。

手術が必要な場合とは?

でべそ(臍ヘルニア)は、まれに1歳を過ぎても大きな飛び出しが残る、自然閉鎖の見込みがない場合などに、手術を検討することがあります。

手術は日帰りや短期入院で行うことが多く、当院からは必要に応じて小児外科専門の医療機関をご紹介いたします。

よくある質問

Q1. 触っても大丈夫ですか?
A1. やさしく触る程度であれば問題ありません。強く押し込んだり、テープで自己処置をするのは避けてください。

Q2. 将来、おへそはきれいになりますか?
A2. はい、自然に治癒した場合でも、成長に伴ってへその形は落ち着いてくることが多いです。ただし、皮膚のたるみが残ることもあるため、気になる場合はご相談ください。

Q3. 痛がっていないので様子見でいいですか?
A3. 痛みや腫れがなく、普段の様子が元気であれば多くは経過観察で大丈夫です。ただし、急な変化があれば受診をおすすめします。

Q4. 泣くとすごく大きくなるのが心配です
A4. 泣くことでお腹に力が入り、飛び出しが目立ちますが、これは多くの赤ちゃんに見られる反応で、成長とともに落ち着くことがほとんどです。

院長より

でべそ(臍ヘルニア)は、見た目の変化に驚かれる保護者の方も多く、「これって病気なの?」「いつまで様子を見ればいいの?」と不安になられるのは当然のことだと思います。

でも、ほとんどのお子さんは自然に治っていきますし、当院では一人ひとりの状態に応じた丁寧な説明と対応を行っています。必要があれば専門医療機関との連携も可能ですので、どうぞ安心してご相談ください。

この記事の監修者情報

院長:内田寛(MD. PhD)
東京医科大学卒業

国立病院医療センター(現在の国立国際医療研究センター)、国立小児病院小児医療研究センター(現在の国立成育医療センター研究所)、公立昭和病院小児科医長、埼玉県立小児医療センター感染免疫科副部長等。

  • 小児科学会専門医
  • 感染症学会専門医、指導医
  • ICD
ご挨拶

はじめまして。「内田こどもクリニック」院長の内田です。
私たちは、地域のかかりつけ小児科として、お子さんの病気や発育、アレルギー、予防接種など幅広く診療を行っています。
お子さんとご家族が安心して通える、やさしく丁寧な医療を心がけていますので、どんなことでもご相談ください。

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