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下痢

小さなお子さんは胃腸の機能が未発達なため、ちょっとしたことで下痢になりやすいものです。食べすぎ・ウイルス感染・アレルギーなど、原因はさまざまですが、回数が多い、水のような便、においが強い、機嫌が悪いといった症状があると、保護者の方はとても心配になりますよね。

特に乳幼児の場合、水分が失われやすく、脱水になりやすいため注意が必要です。当院では、下痢の原因をしっかり見極め、必要に応じて検査・治療・自宅でのケア方法をご案内しています。

下痢の主な原因

こどもの下痢には、以下のようなさまざまな原因があります。

1. ウイルス感染

  • ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスなど

  • 季節によって流行のタイプが異なります

  • 発熱や嘔吐を伴うこともあります

2. 細菌感染

  • サルモネラ菌、カンピロバクター、大腸菌など

  • 食べ物や水が原因になることもあります

  • 血便が出たり、強い腹痛を伴うことがあります

3. 食物アレルギー

  • 牛乳や卵、小麦などによるアレルギーで下痢が出ることがあります

4. 食べ過ぎ・消化不良

  • 一時的な胃腸の不調による下痢。食生活の見直しで改善することも

5. 抗生剤の副作用

  • 抗菌薬を使用した後に、腸内環境が乱れて下痢が出ることがあります

6. ストレスや環境の変化

  • 保育園や幼稚園のスタート、引っ越しなどが原因になることもあります

どんなときに受診が必要?

下痢はよくある症状ではありますが、以下のような症状がある場合は早めに受診をおすすめします。

受診の目安

  • 下痢が1日に何度も続く

  • 嘔吐や発熱を伴う

  • おしっこの回数が少ない(脱水のサイン)

  • 血便が出る、便が黒っぽい

  • 元気がなく、ぐったりしている

  • 体重が急に減った、顔色が悪い

小さなお子さんや赤ちゃんは、短時間で脱水症状が進むこともあるため、慎重な対応が必要です。当院では、年齢や状態に応じたきめ細かい診察と説明を行っております。

下痢によって考えられる病気

下痢はさまざまな病気のサインであることもあります。以下のような病気が考えられます。

病名 特徴
感染性胃腸炎 ウイルス・細菌による下痢、嘔吐、発熱
ロタウイルス感染症 冬に多く、白っぽい下痢が特徴。予防接種あり
ノロウイルス感染症 嘔吐・水様性下痢が急激に始まる
食物アレルギー 下痢のほか、湿疹や咳、血便を伴うことも
抗生剤による下痢 抗菌薬の服用後に起こることがあります

当院では、症状に応じて便の検査などを行い、原因に応じた対処を提案いたします。

下痢の治療や処置

下痢は多くの場合、体から原因物質やウイルスを出そうとする自然な防御反応です。そのため、無理に止めるよりも、体力と水分を保ちつつ、自然に治るのを待つことが大切です。

基本的な治療の流れ

  1. 脱水予防のための水分補給

    • 経口補水液(OS-1など)をこまめに摂らせる

    • 赤ちゃんは母乳・ミルクもOK

  2. 食事は無理をせず、消化の良いものを

    • おかゆ、うどん、バナナなど

  3. 整腸剤や下痢止めを使用することも

    • 状況に応じて処方しますが、ウイルス性では控える場合もあります

脱水が進んでいる場合や、嘔吐が強い場合には、点滴による水分補給が必要になることもあります。

ご家庭でのケアのポイント

下痢のお子さんを看病する際は、以下の点に注意してケアしてあげてください。

  • 水分はこまめに、少しずつ与える

  • 食事は無理せず、食べられる範囲で大丈夫

  • おしりのかぶれを防ぐため、こまめなおむつ交換と保湿ケア

  • 嘔吐のあとすぐに食べさせないようにする

  • タオルや食器は共有せず、感染対策

よくある質問

Q1. 下痢があっても登園できますか?
A1. 便の状態やお子さんの元気度によります。水様便が続いていたり、他の症状がある場合はお休みをおすすめします。

Q2. 脱水になっているか見分けるには?
A2. おしっこが出ていない、泣いても涙が出ない、口が乾いている、ぐったりしているなどが目安です。

Q3. 食べさせてはいけないものは?
A3. 脂っこいもの、乳製品、冷たいもの、ジュース類は避けたほうがよいでしょう。

Q4. 整腸剤は使ったほうがいいですか?
A4. 腸内環境の改善に役立つため、多くの場合で使用されます。当院で適切なタイプを処方します。

院長より

「下痢はよくあること」と思っていても、お子さんがぐったりしていたり、食べない・飲まないとなると、とても不安になりますよね。特に赤ちゃんや乳幼児は脱水症状が進行しやすく、見た目ではわかりにくいこともあります。

内田こどもクリニックでは、お子さん一人ひとりの症状と生活環境に合わせた診療を大切にしています。どんな小さな変化でも気になるときは、遠慮なくご相談ください。受診のタイミングや自宅でのケア方法も一緒に考えていきます。

この記事の監修者情報

院長:内田寛(MD. PhD)
東京医科大学卒業

国立病院医療センター(現在の国立国際医療研究センター)、国立小児病院小児医療研究センター(現在の国立成育医療センター研究所)、公立昭和病院小児科医長、埼玉県立小児医療センター感染免疫科副部長等。

  • 小児科学会専門医
  • 感染症学会専門医、指導医
  • ICD
ご挨拶

はじめまして。「内田こどもクリニック」院長の内田です。
私たちは、地域のかかりつけ小児科として、お子さんの病気や発育、アレルギー、予防接種など幅広く診療を行っています。
お子さんとご家族が安心して通える、やさしく丁寧な医療を心がけていますので、どんなことでもご相談ください。

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