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単純ヘルペスウイルス感染症

単純ヘルペスウイルス感染症(HSV感染症)は、唇や口のまわり、皮膚、性器、目、脳などに小さな水ぶくれやただれを引き起こすウイルス感染症です。特にお子さんでは、**口の中や唇にできる「ヘルペス性口内炎」や「口唇ヘルペス」**として現れることが多く見られます。

原因となるウイルスは「単純ヘルペスウイルス(Herpes Simplex Virus)」と呼ばれ、一度感染すると体内の神経に潜伏し、体調を崩した時や疲れた時に再発することがあるのが特徴です。

内田こどもクリニックでは、口の中や皮膚の症状を見て、お子さんのヘルペス感染の早期診断と適切な治療を心がけています。

単純ヘルペスウイルス感染症の原因

原因は、「単純ヘルペスウイルス1型(HSV-1)」と「2型(HSV-2)」という2種類のウイルスです。お子さんの多くは1型ウイルスによる感染で、口まわりや皮膚に症状が出ることが多いです。

感染経路としては、以下のようなものがあります。

感染のしかた

  • 感染者の唾液との接触(親とのキス、おもちゃの共用など)

  • ウイルスがついた手で目や口を触る

  • 幼児期には家族からうつることが多い

また、免疫力が落ちた時(風邪・疲労・日焼け・発熱時)などに再発することがあります。

単純ヘルペスウイルス感染症の症状

お子さんに多い初感染の症状は、「ヘルペス性口内炎(こうないえん)」です。特に1〜4歳くらいの幼児期に多くみられます。

主な症状

  • 唇や舌、歯ぐきなどに小さな水ぶくれ(潰瘍)が多数できる

  • 強い痛みのため食事や水分がとれない

  • よだれが増える、口臭が強くなる

  • 発熱(38〜40℃程度)が数日続くことも

  • リンパ節の腫れ(あごの下が腫れる)

発熱とともに口の中の痛みが強く、食事を嫌がる、飲み物もとれない状態になることがあるため、脱水にも注意が必要です。

再発の場合は「口唇ヘルペス」として、唇のふちに水ぶくれができたり、ピリピリ・かゆみを感じたりすることがあります。

その他の発症部位と症状

単純ヘルペスウイルスは、感染部位によって症状が異なります。

部位 症状の特徴
口・唇 水ぶくれ・ただれ・痛み・口臭・よだれ(ヘルペス性口内炎)
指・手 ヘルペス性ひょう疽(しもやけのような腫れ)
ヘルペス性結膜炎(目の充血や痛み)
性器 性器ヘルペス(乳幼児にはまれ)
ヘルペス脳炎(非常にまれで重症)

単純ヘルペスウイルス感染症の治療

基本的には抗ウイルス薬の内服や外用、症状に合わせた対症療法が中心となります。初感染で症状が重い場合は、内服薬の使用で症状を和らげ、回復を早めることができます。

主な治療内容

  • 抗ウイルス薬(アシクロビルなど)の内服

    • 症状が強い場合に有効

  • 口の中の洗浄・ケア

    • 痛みで歯磨きが難しい場合は、うがいなどで清潔を保ちます

  • 解熱剤や鎮痛薬

    • 発熱・痛みに対する対処

  • 脱水の予防

    • 水分がとれない場合は点滴治療が必要になることも

登園・登校について

症状が強い間は食事ができない、発熱がある、水ぶくれが破れてウイルスが出ているため、登園・登校は控えていただく必要があります。

回復の目安は、

  • 熱が下がっている

  • 食事や水分がとれている

  • 水ぶくれや口内炎が乾いてきている

などの状態が整ってからとなります。

よくある質問

Q1. どうやってうつったのでしょうか?
A1. 家庭内での唾液の接触(スプーンの共用、親子のキスなど)が多く、感染源がはっきりしないこともあります。

Q2. 繰り返しますか?
A2. はい、ウイルスは神経に潜伏しており、疲れたり体調を崩したときに再発することがあります。予防には体調管理が大切です。

Q3. 他の子にうつりますか?
A3. 感染力は高く、水ぶくれがある間は注意が必要です。接触やタオルの共用を避けましょう。

Q4. 再発を防ぐ方法はありますか?
A4. 完全に防ぐことはできませんが、規則正しい生活やストレスを減らすことが予防につながります。

院長より

お子さんが「お口が痛い」「食べたくない」と言い出すと、心配になりますよね。単純ヘルペスウイルス感染症は、初感染時に強い症状が出ることがある病気ですが、適切な対応でしっかりと治していくことができます。

当院では、口の中や皮膚の変化にも丁寧に目を向けながら、必要に応じてお薬を処方し、脱水の予防や生活のアドバイスも行っています。お気軽にご相談ください。

この記事の監修者情報

院長:内田寛(MD. PhD)
東京医科大学卒業

国立病院医療センター(現在の国立国際医療研究センター)、国立小児病院小児医療研究センター(現在の国立成育医療センター研究所)、公立昭和病院小児科医長、埼玉県立小児医療センター感染免疫科副部長等。

  • 小児科学会専門医
  • 感染症学会専門医、指導医
  • ICD
ご挨拶

はじめまして。「内田こどもクリニック」院長の内田です。
私たちは、地域のかかりつけ小児科として、お子さんの病気や発育、アレルギー、予防接種など幅広く診療を行っています。
お子さんとご家族が安心して通える、やさしく丁寧な医療を心がけていますので、どんなことでもご相談ください。

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