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咽頭結膜炎(プール熱)

咽頭結膜炎(いんとうけつまくえん)は、高熱、のどの痛み、結膜炎(目の充血や目やに)を特徴とする感染症です。主に「アデノウイルス」というウイルスが原因で起こり、夏場にプールなどで流行しやすいことから、通称「プール熱(ぷーるねつ)」とも呼ばれています。

プールが原因でうつるだけでなく、咳やくしゃみ、タオルの共用などでも感染します。年中かかる可能性はありますが、6月から9月の夏季に多く見られる傾向があります。

内田こどもクリニックでは、発熱や目の充血、のどの痛みが続く場合はウイルス感染を視野に入れて診察し、アデノウイルス感染かどうかを見極めた上で適切に対応しています。

咽頭結膜炎の原因

主な原因は「アデノウイルス」です。アデノウイルスにはたくさんの型があり、型によって症状や重症度が異なるとされています。

アデノウイルスの特徴

  • 非常に感染力が強い(プールやタオル、目やにからもうつる)

  • ウイルスが目、のど、腸など様々な部位に感染

  • 熱が長引きやすい(3~5日以上続くことも)

感染経路には以下のようなものがあります。

  • 飛沫感染(咳やくしゃみなど)

  • 接触感染(目やに、鼻水、唾液など)

  • プールでの水を介した感染(塩素濃度が低いとウイルスが残る)

咽頭結膜炎の症状

アデノウイルスによる咽頭結膜炎では、突然の高熱(39℃以上)を伴うことが多く、全体としては以下のような症状が見られます。

代表的な症状

  • 高熱(3日~7日続くことも)

  • のどの強い痛み(飲み込みがつらい)

  • 目の充血(両目あるいは片目)

  • 目やに、涙が多い

  • 頭痛、倦怠感

  • 食欲不振、元気がない

熱が下がっても目の症状が続くことがあり、本人も保護者の方もつらい期間が長く感じられることがあります。

また、アデノウイルス感染は同時に「胃腸炎(お腹の風邪)」「肺炎」「出血性膀胱炎」などの形でも現れることがあります。

診断と検査

症状だけでは他のウイルス性疾患と区別が難しいため、必要に応じてアデノウイルスの迅速検査(抗原検査)を行います。

診断の流れ

  • 医師による問診・視診(目の様子、のどの赤み、熱の様子)

  • のどの粘膜からの抗原検査(結果は15分ほどで判明)

  • 重症度や脱水の有無の確認

当院では、検査が必要かどうかを一人ひとりの状態を見ながら判断し、お子さんへの負担を最小限にした診療を心がけています。

治療について

咽頭結膜炎の原因であるアデノウイルスに対しては、特効薬(ウイルスを直接やっつける薬)はありません。そのため、治療は症状を和らげる「対症療法」が中心になります。

主な治療内容

  • 解熱剤の使用(熱や痛みの軽減)

  • 脱水予防(こまめな水分補給)

  • 目薬(結膜炎が強い場合)

  • 安静と栄養をとること

症状はつらいですが、1週間前後で自然に回復することがほとんどです。特に水分補給ができていない、食事がとれない、ぐったりしている場合はすぐにご相談ください。

登園・登校の目安

アデノウイルス感染症は、学校保健安全法で出席停止となる感染症の一つに指定されています。

登園・登校再開の条件

  • 解熱後2日以上経過している

  • 目の充血や目やにが改善している

  • 食欲・元気が戻っている

医師の診断により登園許可が出たら再開可能となります。再登園の可否については、当院で診断書の発行も可能です。

よくある質問

Q1. プールに入るだけでうつりますか?
A1. 水を介して感染することもありますが、咳やくしゃみ、タオルなどを介した接触の方が多いです。プールはきっかけの一つにすぎません。

Q2. 家族にも感染しますか?
A2. はい、感染力が強いため、タオルの共用、接触には注意が必要です。とくに小さな兄弟姉妹への感染に気をつけましょう。

Q3. 予防接種はありますか?
A3. アデノウイルスに対する予防接種は一般には存在していません。こまめな手洗い、タオルの使い分けが予防になります。

Q4. 再感染はありますか?
A4. アデノウイルスは型が非常に多いため、違う型には再び感染することがあります。

院長より

お子さんの「熱がなかなか下がらない」「目が赤くて痛がる」「のども痛がって何も食べたがらない」…そんな状態が数日続くと、保護者の方もとてもご不安だと思います。

プール熱(咽頭結膜炎)はしっかりと経過を見ながら対応することで、自然に良くなっていく感染症です。ただ、脱水や感染拡大のリスクもあるため、早めの受診・ご相談が大切です。

私たち内田こどもクリニックでは、お子さんの体調や家庭での様子をていねいに伺いながら、必要な検査・治療と登園のタイミングについても一緒に考えてまいります。

この記事の監修者情報

院長:内田寛(MD. PhD)
東京医科大学卒業

国立病院医療センター(現在の国立国際医療研究センター)、国立小児病院小児医療研究センター(現在の国立成育医療センター研究所)、公立昭和病院小児科医長、埼玉県立小児医療センター感染免疫科副部長等。

  • 小児科学会専門医
  • 感染症学会専門医、指導医
  • ICD
ご挨拶

はじめまして。「内田こどもクリニック」院長の内田です。
私たちは、地域のかかりつけ小児科として、お子さんの病気や発育、アレルギー、予防接種など幅広く診療を行っています。
お子さんとご家族が安心して通える、やさしく丁寧な医療を心がけていますので、どんなことでもご相談ください。

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