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嘔吐(おうと)

嘔吐(おうと)は、胃の中の内容物を口から吐き出してしまう症状で、子どもに非常によく見られる症状のひとつです。原因はウイルスや細菌の感染、食べ過ぎ、泣きすぎ、ストレスなどさまざまで、必ずしも重い病気とは限りません

しかし、繰り返す・止まらない・ぐったりしている・血が混じっているといった場合には注意が必要です。特に小さなお子さんは、短時間で脱水になるリスクもあるため、早めの受診が大切です。

私たち内田こどもクリニックでは、お子さんの年齢、嘔吐のタイミング、回数、食事や排便の様子などを詳しく確認し、原因を見極めて適切な処置を行っています。

嘔吐の原因

嘔吐の原因は非常に多岐にわたりますが、小児でよく見られる主な原因は以下の通りです。

よくある原因

  • 感染性胃腸炎(ウイルス性・細菌性)

    • ロタウイルス、ノロウイルス、アデノウイルスなどによる

  • 風邪(上気道炎)

    • のどの炎症や鼻水が原因で咳き込んで吐くこともあります

  • 食べすぎ、早食い、消化不良

  • 心理的な原因(ストレス、緊張、不安)

  • 乗り物酔い

  • 泣きすぎ、咳き込みすぎ

  • 便秘

  • 中耳炎、尿路感染症など他の病気の一症状

  • 腸重積や脳炎・髄膜炎(緊急性が高い)

嘔吐に関連する疾患

以下のような病気のサインとして嘔吐が現れることもあります。

疾患名 特徴
感染性胃腸炎 嘔吐と下痢、発熱がセットで出ることが多い
風邪 咳や鼻水の影響で嘔吐することがあります
腸重積(ちょうじゅうせき) 急に激しく泣いて嘔吐、血便が出ることも。救急受診が必要
髄膜炎・脳炎 嘔吐+ぐったり・意識がもうろう・けいれんなどがある場合
食物アレルギー 食後すぐの嘔吐に加え、じんましんや咳などを伴う場合あり
心因性の嘔吐 登園前など、決まった時間にだけ吐くことがある

嘔吐の対応と処置

ご家庭でお子さんが吐いたときは、あわてずに次のような対応をしてください。

ご家庭でできること

  • 吐いた直後は無理に水分や食事を与えず、30分〜1時間は様子を見る

  • 横に寝かせる場合は顔を横に向けて窒息を防ぐ

  • 嘔吐が落ち着いてきたら、少量ずつの水分補給(経口補水液や湯冷まし)

  • 食事は嘔吐が止まってから、消化の良いものを少量ずつ与える

何度も吐く、ぐったりしている、泣き方が弱い、水分がとれないなどの症状がある場合は、早めにご相談ください。

嘔吐で受診が必要なサイン

以下のような様子が見られるときは、病院での診察・治療が必要です。

  • 嘔吐を繰り返す(1日3回以上)

  • 水分がとれない、尿が出ない(6〜8時間)

  • 血が混じったり、緑色の嘔吐物

  • 高熱やぐったり、意識がもうろう

  • 頭を打ったあとに吐いた

  • お腹を強く痛がる、血便がある

  • けいれんや不自然な動きがある

嘔吐の治療

治療は原因に応じた対症療法が基本です。感染性胃腸炎の場合は脱水の予防が最も大切になります。

当院での対応例

  • 経口補水液(OS-1など)の飲ませ方指導

  • 吐き気止めの座薬や内服薬

  • 必要時の点滴治療(脱水が疑われる場合)

  • 便の状態や体温、経過の観察アドバイス

また、症状や背景によっては血液検査や超音波検査が必要となることもあります。ご家庭でのケアと医療機関でのフォローを組み合わせて、お子さんの回復をサポートしていきます。

よくある質問

Q1. 吐いた後すぐに水を飲ませてよいですか?
A1. 吐いた直後は胃が敏感になっているため、30分〜1時間空けてから、少しずつ水分を与えてください。急に飲ませると再び吐くことがあります。

Q2. 吐いたけれど元気です。受診は必要?
A2. 1〜2回の嘔吐でその後ケロッとしている場合は、様子を見て問題ないこともありますが、繰り返す場合や食事がとれない場合はご相談ください。

Q3. 下痢をしていないけど、感染症の可能性はありますか?
A3. はい。感染性胃腸炎の初期は嘔吐だけのことも多いです。後から下痢が出てくることもあります。

Q4. 嘔吐が落ち着いた後、どんな食事を与えればよいですか?
A4. おかゆ、うどん、りんごのすりおろし、スープなどの消化の良いものから少しずつ始めましょう。油っぽい物や乳製品は避けてください。

院長より

「突然の嘔吐、びっくりしてしまいました」とお話される保護者の方はとても多くいらっしゃいます。お子さんの嘔吐は、軽い症状から大きな病気まで原因がさまざまで、判断に迷うこともあると思います。

私たち内田こどもクリニックでは、お子さんの体調を見ながら、必要な検査や処置を行い、ご家庭でのケア方法もわかりやすくお伝えしています。「吐いたけど様子を見ていていいのか不安」「元気だけど受診した方がいいの?」と感じたら、お気軽にご相談ください。

この記事の監修者情報

院長:内田寛(MD. PhD)
東京医科大学卒業

国立病院医療センター(現在の国立国際医療研究センター)、国立小児病院小児医療研究センター(現在の国立成育医療センター研究所)、公立昭和病院小児科医長、埼玉県立小児医療センター感染免疫科副部長等。

  • 小児科学会専門医
  • 感染症学会専門医、指導医
  • ICD
ご挨拶

はじめまして。「内田こどもクリニック」院長の内田です。
私たちは、地域のかかりつけ小児科として、お子さんの病気や発育、アレルギー、予防接種など幅広く診療を行っています。
お子さんとご家族が安心して通える、やさしく丁寧な医療を心がけていますので、どんなことでもご相談ください。

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