こどもの包茎
「包茎(ほうけい)」とは、ペニスの先端(亀頭)に皮がかぶった状態のことを指します。特に赤ちゃんや小さなお子さんの場合、ほとんどの男の子が包茎です。これは生理的な状態であり、乳幼児期ではむしろ自然なものですので、慌てて心配する必要はありません。
成長とともに皮が自然にむけてくるため、小学校高学年になる頃まで様子を見ても問題ないことがほとんどです。ただし、炎症や排尿トラブルが起こっている場合や、繰り返すトラブルがある場合には、受診による確認や処置が必要となります。
内田こどもクリニックでは、小児科専門医の視点から「自然に様子を見て良い場合」と「医療的な対応が必要な場合」を丁寧に見極めてアドバイスしています。どうぞお気軽にご相談ください。
こどもの包茎の原因(なぜ皮がむけないのか)
こどもの包茎には大きく分けて以下の2つのタイプがあります。
生理的包茎
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生まれつき皮がむけない状態。
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赤ちゃんのほとんどはこのタイプで、ペニスの先端の皮(包皮)が亀頭とくっついています。
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成長とともに自然に皮がむけていくため、基本的には経過観察で大丈夫です。
真性包茎(しんせいほうけい)
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小学校高学年になっても亀頭と包皮の癒着が強く、まったくむける気配がない場合。
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排尿時に皮が風船のように膨らむ、赤く腫れる、繰り返す痛みや炎症がある場合は、真性包茎の可能性があります。
こどもの包茎によって引き起こされる病気やトラブル
生理的な包茎であっても、不適切なケアや無理な皮むきによってトラブルになることがあります。
よく見られるトラブル
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亀頭包皮炎(かとうほうひえん)
・汚れがたまり炎症を起こすと、赤み・腫れ・かゆみ・膿が出ることがあります。 -
排尿時の痛み
・包皮の狭さで尿がスムーズに出にくくなると、尿が皮の中にたまって風船のように膨らむこともあります。 -
尿路感染症
・清潔が保てないことで、尿道炎や膀胱炎を起こすこともあります。 -
カントン包茎(嵌頓包茎)
・皮を無理にむいた後に元に戻らなくなり、血流が悪くなる緊急状態です。早急な処置が必要です。
こどもの包茎の処置や治療法
内田こどもクリニックでは、無理な処置は行わず、自然な発達とお子さんの状態に合わせたケアや指導を重視しています。
基本的な対応(生理的包茎)
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小学校低学年くらいまでは経過観察で大丈夫です。
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お風呂でやさしく洗い、汚れがたまらないようにするだけで十分です。
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無理にむかない、力を入れすぎないことが大切です。
繰り返す炎症がある場合
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抗菌薬入りの軟膏を使用することがあります。
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包皮をやさしく洗浄し、清潔に保つよう指導します。
真性包茎と判断された場合
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軽度の場合は、ステロイド外用薬を使って徐々に皮をやわらかくする治療を行います。
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治療で改善しない場合は、泌尿器科へのご紹介や環境に応じた処置を検討します。
※手術が必要になるケースは非常にまれですが、ご希望や状況に応じて提携医療機関をご紹介します。
よくある質問
Q1. 包茎は必ずむけないといけませんか?
A1. 必ずしもむける必要はありません。自然にむけてくることが多いため、小学生の間はあまり心配しすぎないで大丈夫です。
Q2. 家で皮をむいていいですか?
A2. 無理にむくと、亀頭が傷ついたり、カントン包茎になる可能性があります。お風呂などで少しずつ動かし、無理せず行うのが理想です。
Q3. 炎症を何度も繰り返します。手術が必要ですか?
A3. ほとんどの場合は、お薬やケアの指導で改善します。それでも繰り返す場合は、泌尿器科へのご紹介を検討します。
Q4. 学校でプールの時間が心配です
A4. ほとんどのお子さんが似たような状態ですので、本人が過剰に気にしなければ問題ありません。どうしても不安な場合はご相談ください。
院長より
包茎に関するご相談は、「恥ずかしい」「病院に行くほどではない」と感じる方が多いかもしれません。ですが、炎症が繰り返されたり、排尿トラブルがある場合は早めにご相談いただくことで、将来的なトラブルを防ぐことができます。
私たち内田こどもクリニックでは、お子さんの成長段階を理解した上で、ご家族に寄り添った無理のない方針を一緒に考えていきます。初めてのことで不安な場合も、遠慮なくご相談ください。
