あせも(汗疹)
「あせも」とは、汗をたくさんかいたあとに皮膚に小さな赤いブツブツや水ぶくれができる、子どもにとてもよく見られる皮膚のトラブルです。正式には「汗疹(かんしん)」といい、汗腺(かんせん)という汗を出す管がつまることで起こる炎症です。
赤ちゃんや幼児は体温が高く、汗っかきです。また、皮膚もデリケートなため、大人よりもあせもができやすく、特に夏場や暖房の効いた冬の室内などでも注意が必要です。
内田こどもクリニック(練馬区田柄・下赤塚駅から徒歩5分)では、小児科専門医として、日常的にあせものご相談を多く受けています。軽症から重症まで対応可能で、必要に応じて皮膚科への紹介も行っております。
あせもの原因
あせもは、大量の汗をかいた際に、皮膚の表面や内部の汗の出口が詰まることで、炎症を起こしてしまうことが原因です。
よくある原因
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暑い環境(夏の屋外・寝苦しい夜など)
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汗をかいたまま服を着替えない
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通気性の悪い服装
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赤ちゃんの場合、首のシワやおむつまわりなど、汗がこもりやすい部位
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発熱による多汗(熱が続いたとき)
赤ちゃんは汗腺の密度が高く、皮膚の表面積が小さいため、少しの環境変化でもすぐに汗をかいてしまいがちです。
あせもによって引き起こされる病気や皮膚のトラブル
あせも自体は軽い炎症で済むことが多いですが、かゆみが強くなるとひっかいてしまい、皮膚に傷がつき、別の感染症を引き起こすことがあります。
あせもから派生しやすい病気
| 病名 | 主な症状・特徴 |
|---|---|
| とびひ(伝染性膿痂疹) | あせもをかき壊してできた傷に細菌が感染し、水ぶくれやかさぶたに。人にうつります。 |
| 湿疹(乳児湿疹、アトピー性皮膚炎など) | あせもを繰り返すことで慢性的な皮膚炎になることがあります。 |
| 毛のう炎(毛穴の炎症) | あせもの部位が赤く膿んでくることがあります。 |
あせもの処置や治療法
基本的に、あせもは正しいスキンケアと環境調整で改善が見込める症状ですが、炎症が強い場合には医療機関での治療が必要です。
ご家庭でできるケア
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汗をこまめに拭く、シャワーで洗い流す
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吸湿性・通気性の良い衣類(綿素材など)を選ぶ
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室温や湿度を調整し、快適な環境を保つ
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汗をかいたら着替えをする
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保湿剤を塗って皮膚を保護する
医療機関での治療
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軽症・・非ステロイド系のかゆみ止めローションや保湿剤を処方
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中等症・・ステロイド外用薬(赤みや炎症が強い場合)
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感染を伴う場合・・抗生物質の塗り薬や内服薬
当院では、お子さんの年齢や肌の状態に合わせて、できるだけ優しい薬を選択しています。必要に応じて、保護者の方へのスキンケア指導も丁寧に行っています。
よくある質問
Q1. 赤ちゃんのあせもが首まわりに広がっています。病院に行くべき?
A1. 首は汗がたまりやすく、あせもができやすい部位です。赤みやかゆみが強かったり、かき壊しているようであれば一度ご相談ください。
Q2. かゆそうなので市販のかゆみ止めを使ってもいい?
A2. 赤ちゃんの肌はデリケートなので、成分によっては逆に刺激になることもあります。自己判断での使用は避け、医師の指示に従ってください。
Q3. お風呂は毎日入れてもいいの?
A3. はい、シャワーや入浴で汗や汚れを落とすことはあせもの予防・治療にとても有効です。石けんは低刺激なものを使い、洗いすぎないようにしましょう。
Q4. あせもは冬でもできますか?
A4. はい、暖房の効いた室内や厚着のしすぎで、冬でもあせもになるお子さんは多いです。温度調整や衣類の工夫が大切です。
院長より
あせもは、赤ちゃんから小学生くらいまでのお子さんで非常によく見られる症状です。「すぐ治るもの」と思って放っておくと、かゆみや痛みのために機嫌が悪くなったり、眠れなくなったり、さらに感染症へと発展することもあります。
当院では、お子さん一人ひとりの肌の状態に合わせて、やさしいスキンケアと薬の提案を行っています。また、症状の原因が汗だけでなく、アトピーや他の皮膚疾患の一部であることもありますので、気になる場合はお気軽にご相談ください。
