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いちご状血管腫・乳児血管腫

いちご状血管腫(乳児血管腫)は、生まれてから数週間以内〜数か月の間に皮膚に赤い盛り上がり(赤あざ)が現れる良性の腫瘍です。見た目がいちごのように赤く、盛り上がってくることから「いちご状血管腫」と呼ばれています。

特に女の子や早産の赤ちゃんに多くみられることが知られており、顔や頭、背中、手足など、どの部位にも現れる可能性があります。

多くは自然に小さくなっていきますが、大きくなる場合や、まぶた・口まわりなど機能に影響する場所にできる場合は、早期の対応が必要です。

内田こどもクリニックでは、小児科専門医・感染症専門医としての豊富な経験を活かし、必要な検査や経過観察、専門機関との連携を含めた総合的な対応を行っています。お子さまの皮膚の変化が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。

いちご状血管腫・乳児血管腫の症状について

いちご状血管腫は、その名の通り「赤くていちごのような盛り上がり」が特徴です。下記のような特徴を持っています。

主な症状

  • 生後1か月〜2か月ごろに現れる赤い斑点や盛り上がり

  • 時間とともに大きくなり、色が濃くなっていく

  • 盛り上がりは表面がブツブツしていることもある

  • 顔、頭、首、背中、手足など、皮膚のどこにでもできる

  • まれに内臓(肝臓など)にできることもある

多くのケースでは、9割近くが自然に小さくなり、最終的には消えていくと言われていますが、急激に大きくなったり、傷ついて出血したり、視覚や呼吸、哺乳に影響する部位にできたりする場合には、早めの対応が必要です。

いちご状血管腫・乳児血管腫の原因について

いちご状血管腫の明確な原因はまだはっきりしていません。しかし、最近の研究では、血管の異常な増殖が関係していることがわかっています。

発症の背景として考えられている要素には以下のようなものがあります。

  • 早産児や低体重児で多い

  • 女の子の赤ちゃんに多い

  • 第一子に多い傾向

  • 妊娠中の胎盤の異常や低酸素状態との関連も指摘されています

ただし、いちご状血管腫は感染症ではないため、うつることはありません。また、親御さんの育て方が原因になることもありません。

いちご状血管腫・乳児血管腫の種類について

血管腫にはいくつかの分類があり、見た目や発症の仕方によって異なります。

種類 特徴
表在型 皮膚の表面にできるタイプ。いちご状で赤く、盛り上がる。
深在型 皮膚の奥にできるタイプ。青黒く見えることもあり、皮膚表面は変化が少ない。
混合型 表在型と深在型が組み合わさっている。見た目の変化が大きく、早期の評価が必要なことも。
多発型 全身に複数個現れる場合。内臓(肝臓など)にできることもあり、超音波検査が必要になることがあります。

いちご状血管腫・乳児血管腫の治療法について

いちご状血管腫の治療方針は、お子さまの年齢、血管腫の大きさ、場所、進行の早さなどにより異なります。

1. 経過観察(自然退縮を待つ)

  • 多くの乳児血管腫は自然に小さくなり、最終的に消えることが多いため、治療せずに経過を見るケースがほとんどです。

  • 1歳ごろまでに成長が止まり、5〜10歳までに目立たなくなることが多いです。

2. 薬物療法(早期介入が必要な場合)

  • β遮断薬(プロプラノロール)の内服

    • 赤ちゃんにも安全に使える薬で、腫瘍の成長を抑え、縮小させる効果があります。

    • 入院して使うこともありますが、軽度なら外来で内服管理するケースも。

3. レーザー治療

  • 色素を薄くする目的や出血を防ぐために用いられます

  • 症状によっては、皮膚科や形成外科などの専門医療機関へ紹介いたします

4. 手術療法(まれ)

  • 見た目や機能に大きな影響がある場合に行われることがありますが、通常は行いません

よくある質問

Q1. 放っておいても大丈夫でしょうか?
A1. 多くの場合、自然に良くなります。ただし、成長が早かったり、まぶた・口元・気道などにある場合は医師の評価が必要です。

Q2. 赤ちゃんに痛みはありますか?
A2. 通常、痛みやかゆみはありませんが、引っかいて出血したり、炎症を起こすと痛みを伴うことがあります

Q3. 見た目が気になります。将来あとが残ることは?
A3. 自然に消える過程で、皮膚のしわや色素沈着が残ることがあります。必要に応じてレーザー治療などを検討します。

Q4. 保育園や集団生活に支障はありますか?
A4. 感染する病気ではないため、生活上の制限は基本的にありません。ただし出血などがある場合は、注意が必要です。

院長より

いちご状血管腫は、多くの赤ちゃんに見られるものですが、見た目の変化に驚かれる親御さんも多くいらっしゃいます。「これって大丈夫?」「いつまで大きくなるの?」とご心配の方は、ぜひお気軽にご相談ください。

当院では、小児科専門医として、自然経過を見守る際も、ご家族が不安なく過ごせるよう丁寧な説明を心がけています。また、必要な場合は皮膚科や形成外科など専門医療機関と連携し、より良い治療をご案内します。

「診てもらって安心した」と感じていただける診療を目指しています。

この記事の監修者情報

院長:内田寛(MD. PhD)
東京医科大学卒業

国立病院医療センター(現在の国立国際医療研究センター)、国立小児病院小児医療研究センター(現在の国立成育医療センター研究所)、公立昭和病院小児科医長、埼玉県立小児医療センター感染免疫科副部長等。

  • 小児科学会専門医
  • 感染症学会専門医、指導医
  • ICD
ご挨拶

はじめまして。「内田こどもクリニック」院長の内田です。
私たちは、地域のかかりつけ小児科として、お子さんの病気や発育、アレルギー、予防接種など幅広く診療を行っています。
お子さんとご家族が安心して通える、やさしく丁寧な医療を心がけていますので、どんなことでもご相談ください。

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