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乳児湿疹

乳児湿疹(にゅうじしっしん)は、生後まもない赤ちゃんによく見られる皮膚のトラブルで、顔や頭、体、首、耳の後ろなどに赤みやブツブツが出る状態です。医学的には「乳児脂漏性湿疹(しろうせいしっしん)」や「新生児ざ瘡(しんせいじざそう=赤ちゃんニキビ)」など、いくつかのタイプに分かれます。

ほとんどの場合は一時的なもので、成長とともに自然に治ることが多いですが、かゆみや炎症が強くなると、赤ちゃんが不快になり、眠りにくくなったり、機嫌が悪くなることもあります。当院では、赤ちゃんのお肌の状態に合わせたスキンケアや治療方法をご提案し、必要があればお薬も処方しています。

乳児湿疹の主な原因

乳児湿疹の原因は一つではなく、月齢や皮脂の分泌、汗、アレルギー素因などが関係しています。以下のような理由で皮膚トラブルが起きやすくなります。

原因の一例

  • 皮脂分泌が活発なため

    • 生後すぐはホルモンの影響で皮脂の分泌が盛んです

  • 皮膚が薄くて刺激に弱い

    • 肌のバリア機能が未熟なため、すぐに炎症が起きやすい

  • 汗やよだれ、ミルクなどの汚れが皮膚についたままになる

  • アレルギー体質やアトピー素因がある場合

一見きれいに見えても、赤ちゃんの肌はとてもデリケートで、すぐに赤みやブツブツが出てしまいます。

乳児湿疹の種類と見た目

乳児湿疹と一口に言っても、さまざまなタイプがあります。

湿疹のタイプ 特徴
乳児脂漏性湿疹 頭や顔に黄色っぽいかさぶた、ベタベタした感じ
新生児ざ瘡(赤ちゃんニキビ) 生後2〜4週ごろに顔に赤いブツブツや白い膿をもつことも
アトピー性皮膚炎 肘や膝の内側、頬に繰り返す赤みやかゆみ、じゅくじゅくすることも
汗疹(あせも) 首まわりや背中に小さな水ぶくれや赤いポツポツ

見た目が似ていても、それぞれ治療方法が異なりますので、自己判断での薬の使用は控えましょう。当院では、お肌の状態を丁寧に診察して、適切なケア方法をご提案します。

乳児湿疹の治療・処置について

多くの乳児湿疹は、適切なスキンケアや生活習慣の見直しで改善していきます。必要に応じて、お薬の塗布や保湿剤の使用などを行います。

自宅でできるケア

  • 1日1回〜2回の沐浴や洗顔で清潔を保つ

  • ベビーソープでやさしく洗い、泡をよく流す

  • 洗顔・洗髪の後はしっかり保湿する(ローション・クリームなど)

  • よだれやミルクがついたら、やさしく拭き取る

医療的な処置(必要に応じて)

  • 皮膚の炎症が強い場合は、ステロイド軟膏の塗布

  • 化膿している場合は、抗菌薬を使用することも

  • かゆみが強い場合には、かゆみ止めを処方

「ステロイド」と聞くと不安に思う方もいらっしゃいますが、赤ちゃんの肌に合わせて弱い薬を短期間使用することで、症状が早く良くなり、かゆみや炎症を防ぐことができます。使用方法などは丁寧にご説明いたしますのでご安心ください。

乳児湿疹とアトピー性皮膚炎の違い

乳児湿疹のなかには、アトピー性皮膚炎の初期症状と似たような見た目をしているものもあります。特に「何度も再発する」「かゆみが強い」「家族にアレルギー体質がある」といった場合は、アトピーの可能性も考慮しながら経過を見ていく必要があります。

アトピーと診断される前でも、保湿や炎症を抑えるケアをすることで悪化を防ぐことができます。

よくある質問

Q1. お風呂は毎日入れて大丈夫ですか?
A1. はい、毎日の入浴や洗顔は肌を清潔に保つのに大切です。ただし、ゴシゴシ洗いすぎず、泡でやさしく洗ってあげましょう。

Q2. 薬を塗ったらすぐやめてもいいですか?
A2. 症状が良くなっても、自己判断で急に中止するとぶり返すこともあります。医師の指示に従って使用しましょう。

Q3. よだれやミルクが当たるところに湿疹が出やすいです
A3. こまめにやさしく拭き取り、保湿をしてあげると予防になります。スタイやタオルもこまめに取り替えましょう。

Q4. 病院に行くほどではないように見えるけど、気になります
A4. そうしたちょっとした不安でも、早めにご相談いただければ、安心して子育てを進められます。受診の目安がわからないときは、お気軽にご連絡ください。

院長より

乳児湿疹は、ほとんどの赤ちゃんが一度は経験する皮膚トラブルです。「かゆそうでかわいそう」「ずっと治らないのでは」と心配されるご家族も多いと思います。でも、原因や対処法を知っておくことで、多くの場合は落ち着いて対応できます。

当院では、赤ちゃんのお肌の状態をよく観察し、今の状態に合った優しいケアや治療をご案内しています。お薬の使い方や保湿のコツなど、気になることはどんなことでもご相談ください。

この記事の監修者情報

院長:内田寛(MD. PhD)
東京医科大学卒業

国立病院医療センター(現在の国立国際医療研究センター)、国立小児病院小児医療研究センター(現在の国立成育医療センター研究所)、公立昭和病院小児科医長、埼玉県立小児医療センター感染免疫科副部長等。

  • 小児科学会専門医
  • 感染症学会専門医、指導医
  • ICD
ご挨拶

はじめまして。「内田こどもクリニック」院長の内田です。
私たちは、地域のかかりつけ小児科として、お子さんの病気や発育、アレルギー、予防接種など幅広く診療を行っています。
お子さんとご家族が安心して通える、やさしく丁寧な医療を心がけていますので、どんなことでもご相談ください。

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