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新生児ざ瘡

新生児ざ瘡とは、生後間もない赤ちゃんの顔、特におでこ・ほっぺ・あごなどに赤いぶつぶつや小さなにきびのような発疹ができる皮膚の症状です。にきびに似ていますが、大人のニキビとは異なる原因で起こるため、ほとんどの場合は自然に治ります。

「赤ちゃんの肌にぶつぶつが出てきたけど、大丈夫なの?」とご心配になる保護者の方も多くいらっしゃいますが、適切なスキンケアをすることで早く改善され、痕が残ることもほとんどありません。

私たち内田こどもクリニックでは、新生児のお肌の状態に合わせたやさしいスキンケアの方法をお伝えしながら、必要に応じて皮膚の薬も処方しています。初めての育児で不安な方も、どうぞご相談ください。

新生児ざ瘡の原因

新生児ざ瘡の主な原因は、生後しばらくの間、赤ちゃんの体に残っているお母さん由来のホルモン(男性ホルモンの一種)の影響です。

なぜ出るの?

  • お母さんのホルモンが赤ちゃんの体に残っていることで、皮脂腺(皮膚の脂を出すところ)が刺激されて皮脂分泌が一時的に活発になる

  • 過剰な皮脂とともに、毛穴に皮膚の常在菌(マラセチア菌など)が増える

  • これにより炎症が起こって赤みや膿を持った発疹ができる

このように、新生児ざ瘡は一時的なホルモンバランスの影響であり、病気というより“成長の過程”のひとつとも言えます。

新生児ざ瘡の症状

多くは生後2〜4週ごろに現れ、徐々に数が増えたり、一時的に悪化したりすることもあります。

見られる症状

  • 赤いぶつぶつ(丘疹)

  • 白っぽい芯のあるにきびのような発疹(白ニキビ)

  • 小さく膿を持つ発疹(膿疱)

  • 顔全体に広がる場合もあるが、中心はほっぺやおでこ

かゆみや痛みはほとんどありませんが、赤みが強くなると保護者の方が「痛がっていないか?」と心配されることがあります。

似た症状との違い(鑑別)

赤ちゃんの皮膚トラブルにはいくつか似た症状がありますが、対応方法が異なることもあるため、見分けが大切です。

病名 特徴 新生児ざ瘡との違い
乳児脂漏性皮膚炎 頭皮や眉毛に黄色っぽいかさぶた フケのように皮がむける
あせも(汗疹) 首・背中・お腹などに赤い小さな発疹 汗をかきやすい部位に出る
アトピー性皮膚炎 カサカサしてかゆみあり、慢性化しやすい 家族にアレルギー歴がある場合は注意

判断がつきにくい場合もありますので、心配なときは自己判断せずに小児科にご相談ください。

治療法と対応

新生児ざ瘡は、特別な治療をしなくても自然に治ることがほとんどです。ただし、皮脂や汚れがたまると悪化することがあるため、清潔なスキンケアがとても重要です。

基本的なケア

  • 1日1〜2回、ぬるま湯でやさしく洗顔

  • ガーゼや清潔な手でそっと洗い、こすらないこと

  • 洗顔後はしっかり拭き取って乾燥を防ぐ

  • 保湿剤は医師の指示に従って使用(使わなくてもよい場合も)

症状が強いとき

  • 赤みや膿が目立つ場合は、抗菌薬の塗り薬を使用

  • 膿疱が破れてジュクジュクしてきたら、軟膏での対応が必要

  • まれにマラセチア菌による炎症が強くなるケースでは、抗真菌薬の塗布を検討

当院では、赤ちゃんの肌質や保護者の育児スタイルに合わせてケア方法を一緒に考えます。

よくある質問

Q1. 新生児ざ瘡はいつ頃治りますか?
A1. 多くは1〜2ヶ月以内に自然に治ります。長引く場合でも、3〜4ヶ月までには改善することがほとんどです。

Q2. 大人のにきび薬を塗ってもいいですか?
A2. 大人用の塗り薬は刺激が強すぎて赤ちゃんには適しません。必ず小児科で処方されたものをご使用ください。

Q3. 食事やミルクとの関係はありますか?
A3. いいえ、新生児ざ瘡は食事とは無関係です。母乳やミルクの種類を変える必要はありません。

Q4. お風呂で顔を洗ってもいいですか?
A4. はい、ぬるま湯でやさしく洗ってあげてください。石けんを使う場合は低刺激のベビー用を選びましょう。

院長より

赤ちゃんのお肌に小さなぶつぶつができると、「何かアレルギーでは?」「病気じゃないかしら?」とご心配になるお気持ち、とてもよくわかります。

新生児ざ瘡は、生まれてきた赤ちゃんが経験する“成長のあかし”のような皮膚症状です。多くは自然に治っていきますので、過度に心配せず、スキンケアを通じて親子の触れ合いの時間にしていただけたらと思います。

私たち内田こどもクリニックでは、赤ちゃんの皮膚のこと、ちょっとした変化でもお気軽にご相談いただける環境を整えております。育児の不安も一緒にお話ししましょう。

この記事の監修者情報

院長:内田寛(MD. PhD)
東京医科大学卒業

国立病院医療センター(現在の国立国際医療研究センター)、国立小児病院小児医療研究センター(現在の国立成育医療センター研究所)、公立昭和病院小児科医長、埼玉県立小児医療センター感染免疫科副部長等。

  • 小児科学会専門医
  • 感染症学会専門医、指導医
  • ICD
ご挨拶

はじめまして。「内田こどもクリニック」院長の内田です。
私たちは、地域のかかりつけ小児科として、お子さんの病気や発育、アレルギー、予防接種など幅広く診療を行っています。
お子さんとご家族が安心して通える、やさしく丁寧な医療を心がけていますので、どんなことでもご相談ください。

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