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副鼻腔炎(蓄膿症)

副鼻腔炎(ふくびくうえん)は、鼻の奥にある「副鼻腔」という空洞に炎症が起き、膿がたまってしまう状態を指します。慢性的なものを特に「蓄膿症(ちくのうしょう)」と呼ぶこともあります。

子どもは大人に比べて副鼻腔の発達が未熟なため、風邪や鼻炎がきっかけで副鼻腔炎を繰り返すことがよくあります。特に、長引く鼻水や咳、鼻づまり、鼻声、頭痛などがあるときには、副鼻腔炎が関係していることも多いです。

内田こどもクリニックでは、小児科専門医の立場から、風邪との違いや、繰り返す鼻の不調の原因をしっかりと見極めて、お子さまの副鼻腔炎に適切に対応しています。

副鼻腔炎の原因

副鼻腔炎の主な原因は、細菌やウイルスによる感染です。風邪などで鼻の粘膜に炎症が起こり、鼻の奥の副鼻腔にまで感染が広がることで発症します。

原因の一例

  • 風邪(ウイルス感染)

  • 細菌感染(インフルエンザ菌、肺炎球菌など)

  • アレルギー性鼻炎や花粉症による鼻づまり

  • 鼻の中の構造(鼻中隔湾曲など)の影響

  • 副鼻腔の発達の未熟さ(特に乳幼児)

鼻がつまった状態が長引くと、副鼻腔内に膿がたまりやすくなり、炎症が悪化していきます。特に鼻をすする癖や、鼻をうまくかめない小さなお子さんは注意が必要です。

副鼻腔炎の症状

副鼻腔炎の症状は、風邪に似た症状から始まりますが、1週間以上続いたり、症状が悪化したりすることが特徴です。

よく見られる症状

  • ねばついた黄色~緑色の鼻水が続く

  • 鼻づまりが強く、口呼吸になる

  • 夜間や朝方の咳(特に寝ているとき)

  • 鼻の奥や顔(頬、目のまわり)の痛み・重さ

  • 頭痛(特に前頭部)

  • 鼻声、においが分かりにくい

乳幼児の場合、痛みをうまく伝えられないため、機嫌が悪くなる、食欲が落ちる、眠れないといったサインで気づくこともあります。

副鼻腔炎の種類と分類

副鼻腔炎には、経過によって以下のようなタイプがあります。

種類 特徴
急性副鼻腔炎 風邪のあとに鼻水や咳が長引く。おおむね4週間以内で改善。
遷延性副鼻腔炎 急性から移行し、4週間以上〜12週間未満症状が続く。
慢性副鼻腔炎(蓄膿症) 3ヶ月以上症状が続く。繰り返す、治りにくい、鼻づまりが強い。

慢性化すると、においの感覚が鈍くなったり、集中力が落ちたりすることもあり、子どもの学習や生活に影響が出ることもあります。

副鼻腔炎の治療法

副鼻腔炎の治療では、炎症を抑え、膿を減らし、鼻の通りをよくすることが大切です。お子さんの年齢や症状に応じて、以下のような方法を組み合わせて治療を進めていきます。

主な治療内容

  1. 抗菌薬(細菌感染が疑われる場合)

    • 急性期には数日〜1週間程度の内服

    • 慢性化・繰り返す場合は長めの服用が必要なことも

  2. 鼻水の吸引・ネブライザー治療

    • 鼻がつまっている場合、鼻吸引やミスト吸入で通りを改善します

  3. 抗アレルギー薬の併用

    • アレルギー性鼻炎が原因のときに使用

  4. 点鼻薬(鼻の通りをよくする薬)

    • 医師の指導のもと、一定期間のみ使用

当院では、必要に応じて耳鼻科専門医と連携しながら、お子さんにとって最適な治療法を選んでいきます。

よくある質問

Q1. 風邪と副鼻腔炎の違いは?
A1. 風邪は通常5〜7日でよくなりますが、副鼻腔炎は10日以上、特に黄色や緑色の鼻水が続くのが特徴です。咳が長引くのもサインです。

Q2. 何度も繰り返すのですが、大丈夫ですか?
A2. 子どもは副鼻腔が未発達なため、繰り返すことも珍しくありません。繰り返す場合はアレルギーや鼻の構造的問題がないかも確認します。

Q3. レントゲンやCTは必要ですか?
A3. 必ずしも必要ではありませんが、慢性的な症状がある場合や治りにくい場合に検討されることがあります。小児科ではまず症状と経過を見て判断します。

Q4. 耳鼻科と小児科、どちらを受診すればよいですか?
A4. まずはかかりつけの小児科でご相談ください。必要に応じて耳鼻科をご紹介いたします。当院でも丁寧に診察を行っています。

院長より

「ずっと鼻水が止まらない」「風邪をひくたびに咳が長引く」といったご相談は、とても多く寄せられます。副鼻腔炎は、お子さんにとって慢性的な不快感をもたらすだけでなく、集中力や生活の質にも関わる問題です。

私たち内田こどもクリニックでは、風邪との違いや、副鼻腔炎の見極めを丁寧に行い、年齢や症状に応じた治療方針を一緒に考えてまいります。鼻や咳のお悩みが長引いていると感じたら、どうぞお気軽にご相談ください。

この記事の監修者情報

院長:内田寛(MD. PhD)
東京医科大学卒業

国立病院医療センター(現在の国立国際医療研究センター)、国立小児病院小児医療研究センター(現在の国立成育医療センター研究所)、公立昭和病院小児科医長、埼玉県立小児医療センター感染免疫科副部長等。

  • 小児科学会専門医
  • 感染症学会専門医、指導医
  • ICD
ご挨拶

はじめまして。「内田こどもクリニック」院長の内田です。
私たちは、地域のかかりつけ小児科として、お子さんの病気や発育、アレルギー、予防接種など幅広く診療を行っています。
お子さんとご家族が安心して通える、やさしく丁寧な医療を心がけていますので、どんなことでもご相談ください。

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