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急性中耳炎

急性中耳炎は、耳の奥にある「中耳」という空間に細菌やウイルスが感染し、炎症が起こる病気です。特に風邪をひいた後や鼻水・咳が長引いているときに起こりやすく、乳幼児によく見られる疾患です。

突然の発熱や夜間の耳の痛みで泣いてしまうケースが多く、保護者の方も慌てて来院されることの多い病気のひとつです。実際に、小児科の外来でよく診る病気の中でも特に多い疾患です。

内田こどもクリニックでは、小児科専門医・感染症専門医としての経験を活かし、急性中耳炎の診断・治療はもちろん、再発を予防するためのケアまで丁寧に対応しています。

急性中耳炎の原因

急性中耳炎は、鼻やのどの奥(上気道)に感染した細菌やウイルスが、耳管(じかん)を通って中耳に入り込むことで発症します。

主な原因

  • 風邪(ウイルス感染)

  • 副鼻腔炎の合併

  • 鼻すすりや鼻詰まり

  • 喉・鼻の細菌感染

特に、子どもは耳管が太くて短く、水平に近いため、細菌やウイルスが中耳に入りやすい構造になっています。

また、保育園や幼稚園など集団生活をしているお子さんは、風邪をもらいやすく、それに伴って中耳炎も繰り返すことがあります。

急性中耳炎の症状

年齢によって症状の出方に違いがあります。まだ言葉で痛みを伝えられない赤ちゃんでは、耳を触る仕草や不機嫌さがヒントになります。

よく見られる症状

  • 突然の発熱(38〜40℃程度)

  • 耳の痛み(片耳または両耳)

  • 夜間に痛みで泣く

  • 耳だれ(膿が耳から出る)

  • 耳をよく触る・引っ張る

  • 不機嫌・ぐずる・食欲不振

とくに風邪をひいて3〜5日ほどたってから、急に熱が上がったり、泣き方が激しくなるときは要注意です。

診断と検査

診断は、耳鏡という器具で鼓膜を観察することで行います。鼓膜が赤く腫れていたり、内側に膿がたまっている様子が見えると、急性中耳炎と診断されます。

鼓膜の所見

  • 赤く腫れている

  • 光の反射が消失している

  • 内側に膿が見える

  • 穿孔(穴)が空いて耳だれが出ている

必要に応じて、鼓膜の動きを確認する聴力検査(ティンパノメトリー)や、耳だれの細菌検査を行うこともあります。

急性中耳炎の治療

症状の軽い初期の段階では、自然に治ることもありますが、多くの場合は抗菌薬(抗生剤)を使用して治療します。

治療内容

  • 抗菌薬の内服(通常は5日間程度)

  • 痛み止め(解熱鎮痛剤)

  • 鼻水や咳の薬

  • 耳だれが出る場合は、耳の処置や点耳薬

症状が強い場合や、治りにくい反復性中耳炎では、**耳鼻科との連携や鼓膜切開(小さな穴を開けて膿を出す)**が必要になることもあります。

中耳炎を繰り返す場合には

中耳炎を年に3回以上繰り返すお子さんもいます。そのような場合には、**耳鼻科専門医と連携し、チュービング(鼓膜に小さなチューブを入れて通気を保つ処置)**を検討することもあります。

また、アレルギー性鼻炎や副鼻腔炎を併発している場合は、それらの治療を合わせて行うことで、再発予防につながります。

ご家庭でのケアと注意点

ご自宅では、以下のような点に注意していただくと回復が早くなります。

ご家庭での対応

  1. 薬は最後まで飲み切る

  2. 耳だれが出たときは清潔に保つ

  3. お風呂は発熱・耳だれがなければOK

  4. 鼻水をこまめに吸ってあげる

  5. 耳掃除は無理にしない

鼻と耳はつながっているため、風邪の予防や鼻のお手入れも中耳炎の予防になります。

よくある質問

Q1. 抗生剤は飲み切った方がいいですか?
A1. はい、症状が改善しても、体の中に残っている細菌を完全に退治するため、飲み切ることが大切です。

Q2. 耳だれが出たらすぐ受診が必要ですか?
A2. 耳だれが出ている=鼓膜に穴が開いている可能性があるため、できるだけ早めの受診をおすすめします。

Q3. プールに入っても大丈夫ですか?
A3. 急性中耳炎が治るまではプールは禁止です。再発を防ぐためにも、医師の指示に従ってください。

Q4. 授乳やおしゃぶりが中耳炎の原因になりますか?
A4. 横になったまま授乳することで中耳炎になりやすいとも言われます。授乳時は少し頭を起こすようにしましょう。

院長より

急性中耳炎は、小さなお子さんによくある病気ですが、発症すると痛みや高熱でお子さんもつらく、夜間に突然泣き出すことも少なくありません。

私たち内田こどもクリニックでは、できる限り早く痛みを取ってあげること、再発しないような鼻のケアのアドバイス、耳鼻科との連携など、丁寧な診療を心がけています。

「また耳が痛くならないようにしたい」「繰り返す中耳炎が心配」といったご相談も、お気軽にどうぞ。

この記事の監修者情報

院長:内田寛(MD. PhD)
東京医科大学卒業

国立病院医療センター(現在の国立国際医療研究センター)、国立小児病院小児医療研究センター(現在の国立成育医療センター研究所)、公立昭和病院小児科医長、埼玉県立小児医療センター感染免疫科副部長等。

  • 小児科学会専門医
  • 感染症学会専門医、指導医
  • ICD
ご挨拶

はじめまして。「内田こどもクリニック」院長の内田です。
私たちは、地域のかかりつけ小児科として、お子さんの病気や発育、アレルギー、予防接種など幅広く診療を行っています。
お子さんとご家族が安心して通える、やさしく丁寧な医療を心がけていますので、どんなことでもご相談ください。

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